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People will be here. They will exist, but they will rule over nothing.

Saito
2015.01.18(日)星新一
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これが40年前に書かれたとはまったく信じられない。マトリックス、ターミネータ4など、人類対AI(人工知能)を描いた物語は数多くありますが、それらのすべての元となっているくらいの完成度かもしれません。

あらゆることが電話ですむ時代。さまざまな料金の支払いもちろん、電話を胸に当てれば診断してくれたり、リラックスさせる香りをだしてくれたり、はては人生相談にまでものってくれる。多くの人が生活のすべてを電話網に記録し、それに頼ることで、豊かな人生を送れるようになるはずだったが、やがて人々の周りにおかしな出来事が増えていく。死んだはずの同僚からくる電話。誰にも知られるはずのない話をしられる、、、電話から始まる恐怖の出来事の数々。果たしてそれは誰がなんのために引き起こしているのか?

星新一さんの本をまともに読んだことがなかったので読みたいなと思ったのと、ショートストーリーだったら英語の勉強にもちょうどいいかと思ったんですが、連作短編だったとは。。。なので、かなり苦労しながら読みましたが、自分の好きなストーリーだったので、なんとか読み続けることができました。いや、もうしばらくはいいって感じですが。

本書ではAIがテーマになっていますが、最近、ホーキンス博士や、テストモータースの社長であるイーロン・マスク氏などがさかんに「AIが成長すると人類にとって危険」と言ってますが、さすがにこれらの人がいうとちょっと重みがあって、まあ、確かにコンピュータが人類いらないと判断しちゃったら終わる気もしますし、そりゃ映画の見すぎでしょ?とも思うし、所詮人間が作ったものなので、それを回避するようにプログラムするだろうとは思うんですが、映画ではそれらを自らプログラミングし直すんですよね、大体が。

で、あわててGoogleのシュミット氏が「AIを恐れる必要はない」って言ってくれるんだけど、それは商売からんでるからいまいち信用ならんし、だからといってインターネットなしの生活はもう考えられないわけで、いい方向に向かうと信じていくしかないですね。

ちなみに、このセリフは電話網の発達により、世界の枠がとりはらわれ一つになっていくと信じる男が話す一説ですが、AIがその男に対して下した判断がどうだったのか、、、それは本書でお確かめください。

プリムローズレーンの男 (ジェイムズ・レナー著)

「ややこしく見えるだけさ」デイヴィットは言った。「真相はいつだってすっきりとして単純なものだ」

デイヴィット・ネフ
初恋ソムリエ (初野晴著)

筋金入りのアンチ吹奏楽部だ。下手に口をきくと火傷するぞ。

片桐部長

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