Gene Mapper

ビジネスマンは未来でも大変らしい。

2012.09.13(木)藤井太洋
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ジーン・デザイナー林田は、企業の依頼を受け、作物に企業のロゴをマッピングするのが仕事である。物語は、エージェントの黒川から、作物にロゴが出ないというトラブルを知らせるメッセージから始まる。自分の仕事は完璧だったはず。一体なぜ、そのような事が起きたのか?原因究明の長い旅が始まる。

本書は遺伝子を巡る物語でありながら、そこに登場するのは科学者でも医者でもなく、ビジネスマンである。ビジネスマンがビジネストークしながら、日常業務で遺伝子を操作する、2037年とはそんな未来のようだ。
林田の職業であるジーン・デザイナーとは、作物に企業のロゴを出すために、要件定義し、設計し、最終的にはスタイルシートを設定する。これはまるでウェブデザイナーのようであり、SEのようであり、ここに共感する人は多いと思う。特にプログラムの知識がある人は、ない人の数倍、物語にグッと引き込まれるんではないだろうか。もちろんボクはどっぷりハマった。

サラリーマンアバターをまとい、古臭い(というか、今現在我々が日常使っている)言葉をあやつる、ネゴシエーション担当の黒川、謎の多い情報収集のスペシャリストキタムラなど、魅力的なキャラクターと、身の回りがすべて仮想現実となった世界観に圧倒されつつあっという間読了したしまいました。今から25年後、こんな世界になっていたらと思うとちょっと興奮しますね。

本書を読んだ後、こちらのサイトも見てみるとおもしろいです。現実世界、以外に進んでいるんだなと。

因みに、TwitterでGeneMapperすげーと呟いたら、作者からすぐ返信が来てビビりました。で、なぜか誤ってそのツイート削除したしちゃったんですけどね。。。

ハーモニー (伊藤計劃著)

かくして、わたしは日常と言う砂漠に墜ちた。公共性とリソース意識からなる、茫洋とした広がりに。調和(ハーモニー)という蟻地獄に。

霧慧トァン
悪の教典 (貴志祐介著)

point of no return …それ以降は引き返したくなるのでご注意を。

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