黄金の王 白銀の王

殺せ、殺したい、殺すべきではない、殺したくない

2013.09.12(木)沢村凛
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 大げさに言えば、日本発ファンタジー歴史小説は、上橋菜穂子の「守り人シリーズ」しか認めないと思ってましたが、本書を読んで考えを改めました。世の中にはほんとにおもしろい小説がいっぱいあってうれしいなあ。

 百数十年もの間、ひたすら戦い続けている2つの氏族、「鳳穐(ほうしゅう)」と「旺廈(おうか)」。そこに生まれし子供は、生まれながらに敵対し、常に相手を殺すことだけを考えさせられていた。
 現在の王たる「鳳穐(ほうしゅう)穭(ひづち)」は、ある日「旺廈の薫衣(くぬえ)」を幽閉し、歴代の王たちが眠る洞窟の前で対面する。そこで穭は薫衣に対し殺したいという思いを抑えながら、思いもよらぬ提案をする。それは2つの氏族を一つにするという、とてつもなく壮大なことであった。

 二人の天才がお互いの道を歩みながら、時にその道が交差し、ぶつかりあうみたいな「ケインとアベル」的な物語かと思ってましたが、全然ちがっていました。お互いがお互いのことを認め、周りからは敵対していると思わせながらも協力しあい、共通の夢に向かって突き進んでいく様に、時に興奮し、時にその友情ともいえるお互いへの思いに涙しそうになります。

 漫画化したらBL系になりそうだけど、絶対にやめてくださいね、世界観壊れるから。

時間のおとしもの (入間入間著)

出会いって、時間のおとしものみたいなもんだよね。

UNDERGROUND MARKET & ヒステリアンケース (藤井太洋著)

ビットコインに漠然とした不安をお持ちの方はこれを読むといいよ。

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