退出ゲーム
ハルチカシリーズ - 1

オーボエはサックスに恋をしているんだ

上条ハルタ
2014.07.12(土)初野晴
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米澤穂信氏の「氷菓」をはじめとする古典部シリーズのヒットにあやかって、それ以降青春ミステリというジャンルにさまざまな方が参入し、このハルチカシリーズもそのうちの一つなわけですが、続編がでているだけあってクオリティは高かったですね。まあ、ボクはたまたま表紙のホルンに惹かれて買っただけだったんですが。。。

廃部寸前の弱小吹奏楽部に所属するフルート奏者の穂村チカと、ホルン奏者の上条ハルタは、一流といわれる音楽教師・草壁先生の指導のもと吹奏楽の“甲子園”普門館を夢見ている。そんな二人になぜかさまざまな問題が持ち込まれるわけだが、吹奏楽部の部員確保のため、謎の解決に奔走する。
ある日、マレン・セイというサックスの名手が演劇部にいることを同じ吹奏楽部員から聞いたハルタとチカは、演劇部と即興劇で対決することに。それは「退出ゲーム」というもので、決められた設定で開始されるが、話したセリフによりどんどんと設定が追加されていくなか、制限時間内に矛盾のなく誰もが納得する形でステージから退出できれば勝ちとなるが、相手は演劇の達人、さまざまな言い訳により退出を阻止しに来るわけで、、、さて二人は無事退出し、マレンを獲得できるのか?

4編からなる短編集ですが、その中でも退出ゲームが一番好きでしたね。この即興劇で繰り広げられる論理的な戦いが展開がよめずに楽しめました。鶴瓶師匠がやってる「すじなし」もそんな感じなんですかね。深夜すぎてみてませんが。
また、回を追うごとに吹奏楽部員が増えていくっていう、ジャンプ的な展開もいいですね。そのキャラが独り立ちしていったりして。シリーズで4作もでているので、いまはいったいどれくらい部員が増えているのか、ちょっと楽しみにしたいと思います。

ちなみに、「オーボエはサックスに恋をしている」というセリフが印象的でしたが、これは高音域のトランペットやサックスがうまくないと、オーボエやホルンが活きてこないっていう意味なんですけど、なかなか的を得ていてドキっとしますね。まあ、その逆ももちろんあるのですが、それが団体で演奏する醍醐味ですから。

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どうしてこんなに思い通りになるんだろうね。人生って甘いね

王子
楽園 (宮部みゆき著)

わたしこそが、犯人をあの犯罪へと突き動かた衝動に魅せられて、彼らの後をついていった模倣犯でした。

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