追跡者たち
ボディーガード・レマーシリーズ - 2

ジンバブエ最後のクロサイ2頭を救ってみたくはないか?

ディードリック・ブランド
2014.05.11(日)デオン・マイヤー
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 前作「流血のサファリ」にて、アフリカのミステリーという、新たな可能性を開いてくれたデオン・メイヤーが、またしてもアフリカを舞台に、壮大な物語を送り出してきたので、これは読まなければなりません。

 2か月もの間、1セントも稼ぎがなかったプロボディーガードのレマーは、クロサイを入手しようとしている変わり者で有名な農場主ディードリック・ブランドからもちかけられた密輸の話を断ることはできなかった。密輸とはいえ政府の許可書もあり、安全で簡単な仕事のはずだったが、引き渡しの現れたクロサイは皮膚炎にかかっていて、あまり時間をかけて運ぶわけにはいかないようだった。
 いやな予感を感じながら、獣医フリー・ファン・ヤースフェルト、運転手ローレンス・リ・ルッシュとともに、レマーの大陸横断の旅は開始されたのだったが、やがてつけられていることに気づく。彼らの狙いはやはり高価なクロサイのツノなのか?それとも単なる偶然か、果たしてレマーは無事クロサイを届けることができるのか・・・

 実は、本書では3つの物語が語られており、このレマーの物語は2番目に登場します。1番目(とレマーの話のあとも出ます)は、夫のDVに耐えかねて家をでた主婦が、たまたま情報部に就職して諜報活動を手伝う話、3番目が警官を退職して私立探偵になった男が、疾走したバス会社社員の行方を捜す話ですが、これらが交差しながら話が並行的に進むのでなく、くっきりと分けて語られているため、あれ?ボクが読んでたのはなんの本だっけ?と、まるで別の本を読んでるかのような錯覚に陥ります(特に、本当に何冊か平行して本を読んでいるのでかなり混乱しました)。
 これらまったく別の話をどう帰結させるのか?広げきった風呂敷をどうたたむのか?終わるにつれ、あれこれたたまれるの?という不安にかられますが、、、、さてどうなんでしょうね。結末はぜひ読んで確かめてもらいたいものです。おそらく賛否両論なのかもしれませんね。

 しかし、前作では完全な主人公だったのに、彼のことが好きになったので読んだのに・・・あんまり出てこないんだよね。次回はもっと出してあげてほしいものです。
 
 

 

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