真鍮の評決
刑事弁護士 ミッキー・ハラーシリーズ - 2

「現実を甘く見るなよ、ハラー。ミスをするんじゃないぞ」「ご助言に感謝する」

ボッシュ & ハラー
2014.08.16(土)マイクル・コナリー
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マイクル・コナリー作品における人気キャラクターハリーボッシュと、リンカーン弁護士のミッキーハラーが共演とあらば、読まないわけにはいかないわけですが、これまた骨太で、これぞまさしくコナリー作品の真骨頂でありながら、最後にはらしくないファンタジーまで用意してるとは、恐れ入りました。

過去に法廷の場でミッキーハラーと争ったこともあるジェリーヴィンセント。当時は検事だったが、いまや何人もの依頼人をかかえる人気の弁護士となっており、その依頼人の中には、ハリウッドの映画製作会社オーナーという大物も含まれていた。
そんな折、何者かにヴィンセントが殺害されてしまう。依頼人を抱えている弁護士が殺害された場合、その依頼人の弁護はどうなるかというと、「法律代理業務標準契約書」に記載された次席者に指名されているものが最初の権利を得るという。そして、その次席者に記載されていたのはなんとハラーの名前だった。
前の事件により心と体に傷を負い、丸一年弁護活動をしていなかったハラーだったが、これをチャンスととらえ、ふたたび司法の場に戻ることを決意したのだった。
特に、世間でも注目されている映画製作会社オーナー、ウォルターエリオットが犯したといわれている殺人事件の弁護に意欲を燃やすハラーだったが、その前にあらわれたのは、ヴィンセント殺害事件の捜査を担当するロス市警強盗殺人課刑事、ハリーボッシュだった。刑事と刑事弁護士、お互いの能力とプライドをかけた駆け引きにより、時にだまし、時に協力しながら、それぞれの職務をまっとうしようとする。
そんなおり、ミッキーハラーを襲おうとする銃を持った男の影が・・・・なぜヴィンセントは殺されたのか?ウォルターの事件との関連は、そしてその弁護を引き受けたハラーと、事件解決に奔走するボッシュ、それぞれの思惑により、事件は思わぬ様相を見せる・・・

今回はあくまでハラーが主役で、ボッシュは脇役なので、ハラーのほうがややかっこよく描かれていますが、最後の最後にほんとなんでこんなことをしたのか?コナリーこの先大丈夫か?という展開をみせるので、油断することなくよんでください。

前作の「リンカーン弁護士」は映画化され、ハラーはあのマシューマコノヒーが演じたわけですが、本作がもし映画化になるとしたら、ハリーボッシュ役を誰がやるかが、一番の問題でしょうね。個人的には、ケビンスペイシーあたりがいいかと勝手に思ってますが、、、映画化期待です。

メルカトルかく語りき (麻耶雄嵩著)

故事によると、種を明かされたとき凡人はただ感心するだけだが、愚人は自分にも出来たと云い張るものらしい。君はまさにその愚人の見本だな。

メルカトル鮎
ナニワ・モンスター (海堂尊著)

結局のところ、海堂作品は全部読むしかないのだ。

津田大介

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