桐島、部活やめるってよ

僕らは気づかないふりをするのが得意だ。きづくということは、自分の位置をたしかめることだからだ。

前田涼也
2012.12.29(土)朝井リョウ
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 いわゆる「田村はまだか」メソッドですが、進化しているのは、「田村はまだか」が過去の思い出を友人がかたることで、田村を浮かび上がらせていたのに対し、「桐島~」は現在進行形というか、青春まっただなかの高校生7人が、桐島の近くで遠くでそれぞれの想いをつのらせつつ、過ごしているということですかね。しかも、あまり桐島とからまない人もいたりと、読んでいるこっちも、特段桐島に対する思いが強まらなかったりして、じゃあ桐島の存在って。。。

 キラキラした高校生活をすごした方は、全体的に良い思い出を思いだしつつ、隅の方でイジイジと過ごされた方もそれなりに感情移入できる部分もありますが、いや~な思い出が怒涛のごとく心につきささる恐れもあります。

 ボクはどちらともいえない中途半端に過ごしてたもので、どちらかというとネガティブ部分に共感してしまいました。特に、映画部の面々の文化部男子としての立ち位置の考察については、同じ文化部(吹奏楽ですが)男子として良く理解できましたわ(ああ、そこまで卑屈にはなってませんでしが、制服をくずすことは一度もありませんでしたので)。

 ちなみに、映画で神木隆之介が演じたのがこの映画部男子の前田涼也ですが、まあぴったりでしょうね。例によってまだ見てませんが。

機龍警察 (月村了衛著)

一応、警察小説っぽい部分はあるんですけどね・・・

横道世之介 (吉田修一著)

世之介と出会った人生と出会わなかった人生で何かが変わるだろうかと、ふと思う。たぶん何も変わりはない。ただ青春時代に世之介と出会わなかった人がこの世の中には大勢いるのかと思うと、なぜか自分がとてもとくをしたような気持ちになってくる。

加藤

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