よくもまあ、こんな残虐で倫理的にはどうしようもない小説がシリーズ化したもので、そのシリーズをまんまと3冊読んじゃったもんですよ。まあまあ、読んでて自分が少しだけ嫌になりますね。
かつて、「頭狂人」、「044APD」、「axe」、「ザンギャ君」、「伴道全教授」のハンドルネームを持つ5人は、自身で考えた密室殺人トリックを実際に行い、それを問題として発表してチャットで推理を競うという、いまだかつてない残虐なゲームを行っていた。そのオリジナルメンバーは逮捕されたものの、ひょんなことから流出したビデオに感化された者たちが模倣犯となり、各所でこのどうしようもなく残虐非道なゲームが繰り広げられることになった。
そして今日もまた、それを最高にクールなゲームと感じる5人があつまり、密室殺人が繰り広げられる。名古屋で警察に反則切符を切られていたaxeが、遠く離れた新宿のとあるマンションで密室殺人を行ったというそのトリックとは?
そのトリックをあばくのは彼らの中の一人か?それとも・・・。なぜかインターネット上にも流出したこのチャットが世間を賑わし、推理合戦が繰り広げられることに。いったいなぜ流出したのか?そして彼らの命運とは?
やっぱりシリーズが進むにつれ、トリックが粗くなっているような気がしますが、それを現しているのがこのセリフですね。これは、トリックの成功率が低くても、成功したときだけ問題にするんだから問題ねーんだよってことで、だから結構無理なトリックになるんですよね。。。もうそろそろこのシリーズも終わりでしょうね。次出たらどうするか・・・まあ読むかやっぱり。
私は、奇蹟的な出来事とされる審問事案を、聖なるものかどうかを問う場に乗せる前段階で、一般科学的な合理でもって仕分けるだけです。
アーサー・クレメンス
生きる意味をしるには、ただひたすら生を求めるしかない
久我誠哉