奇蹟審問官アーサー 神の手の不可能殺人

私は、奇蹟的な出来事とされる審問事案を、聖なるものかどうかを問う場に乗せる前段階で、一般科学的な合理でもって仕分けるだけです。

アーサー・クレメンス
2015.05.31(日)柄刀一
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ちょっと設定を変化させた本格ミステリーな訳ですが、読んでて疲れましたね。だが、そのトリックの凝りようは確かに一読しておくべきでしょうね。

火事になった教会に集まっているはずの12人だったが、それぞれがそれぞれの理由により遅刻した事で助かった。それから奇蹟の12人と言われるようになった使徒が、1人また1人と殺される事に、そしてその殺され方は不可能としか言いようがない殺され方だった。
1人は誰もいない密室の中で突如胸から血を流し、川に飛び出した挙句突如炎上、1人はグライダーで飛んでいる間に至近距離から撃たれて。。。
バチカンより奇蹟が本当かどうか見極めるために派遣された審問官アーサーは期せずして殺人事件の捜査に関わる事になったが、その豊富な知識と冷静で客観的で注意深い推理が犯人を追いつめていく。
いったいどうやってこの不可能犯罪が行われたのか?誰が、何故?その想像だにしない動機と対峙するアーサーとの知的でスリリングなバトルに新たな知の扉が開くこと間違いなし。

とりあえず外国人がたくさん出てくるミステリーは結構苦手でして、名前からキャラが想像し辛くて誰が誰だかわからなくなった挙句、本書は本格ミステリーなので設定だとか、部屋の構造だとか位置関係とか覚えておく事が多くてですね、結構嫌になりますが、トリックはまあなるほどねと思えるので救われますが、またしばらくは本格読むの止めようかと思いましたね。
本書にはありませんでしたが、よく部屋割とかのページがついてたりして、文庫ならそれをちょくちょく見返すんですが、電子の場合はそういうのが面倒なんですよね。これもうちょっと電子の特性を生かしていつでも見れるようにしてもらいたいものですが、なんとかなりませんかね。

さて、アーサーが放つこのセリフにある一般科学的な合理で解き明かされる真実とは何か?気になる方は本書でお確かめください。

デビルズ・ピーク (デオン・マイヤー著)

パカミレが二度と抱き付いてこないなんて、絶対に受け入れられない。他の何よりもそのことはーあの触れ合い、無制限の受容、無条件の愛。自分のせいだ。

トベラ・ムパイフェリ
密室殺人ゲーム・マニアックス (歌野晶午著)

主人公だから無敵なのではありません。あまたの危機を乗り越えて生き残った勝者だからこそ、主人公として描かれているのです。

axe

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