依頼人は死んだ
葉村晶シリーズ - 2

まずいコーヒーだった。これで千二百円とるのだから、きっとウラニウムかなにかが入っているのだろう。

葉村晶
2012.10.27(土)若竹七海
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フリーランスの女探偵、葉村晶。その性格は同僚の探偵から「確かめて、調べて、白黒つけなきゃ気がすまない病気」と称されるほど、その調査に妥協はない。たとえ、自分が傷つくことになろうとも。
その割に人情に厚く、人が傷つくことは許せないという、非常にややこしく、魅力的な主人公ですが、そのセリフのほとんどが皮肉なんじゃないかというくらいで(ちなみに携帯電話のことは、いまいましいが有益な機械と表現している)、そのあたりにぐっと引きつけられます。

本書は、連作短編になっていますが、どれも結末はとりはだが立つほど鋭く裏切られますので、最後の1行まで気を抜かないように。

ちなみに、ボクがこの本を知ったのは、koboのレコメンドでしたが、koboのレコメンドは結構思ってないものに出会えるような気がします。それは、エンジンがすぐれているためか、書籍数が少ないからそうなってしまっているのか、、、それはもう少し時間がたてばわかるでしょう。

ただ、少し残念なのはこれがシリーズ第2弾ということ。おそらく、第1弾はしたにある「プレゼント」という作品だと思うのですが、なぜか電子化されていない。なので、ボクは気づかずに、本書から読んでしまいましたが、もしかしたらそちらを読んでから読んだ方がいいのかな?という場面が結構あったので、まずはそちらを読んだ方が良いかもしれません。ボクもすぐに読みたいと思います。

沈黙への三日間 (フランク・シェッツィング著)

第ニ章は第一章よりも劣るのが常だ。シリーズものは死ぬほど退屈なのだ。

リアム・オコナー
バーにかかってきた電話 (東直巳著)

ミステリーに対する愛を感じる一冊

“依頼人は死んだ” への1件のコメント

  1. まっくろくろ より:

    やっと出た新刊は黒くてビター

    若竹七海さんの新作『暗い越流』を読みました。
    久々の葉村晶ですし、黒くてちゃんと若竹七海、でした!

    若竹七海さんのことを作家として才気を活かしている 今後に期待なんて書いてある記事を見つけましたよ。
    http://birthday-energy.co.jp/

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