プリムローズレーンの男

「ややこしく見えるだけさ」デイヴィットは言った。「真相はいつだってすっきりとして単純なものだ」

デイヴィット・ネフ
2014.12.20(土)ジェイムズ・レナー
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読み終わった今でさえ、物語の80%くらいしか理解していないような気がする。複数の時代をまたぎ、登場人物が多く、似たような誘拐事件も複数あり、なんども読みかえしながら呼んだのは久しぶりですが、それほどまでに物語が複雑化した理由とは・・・

犯罪ノンフィクションライターであるデイヴィット・ネフは、その唯一の著作にして最大のヒット作「連続殺人者の弟子」を書いてからは、その事件のあまりの重さから鬱状態に陥り、その後なにも書くことが出来なくなってしまっていた。そんなある日、編集者からとある事件のことを聞かされる。それが「プリムローズレーンの男の奇妙な事件」だった。
プリムローズレーンでは有名人だった老人、それは常に手にミトン(親指とそれ以外にわかれている手袋)をした世捨て人、が誰かに殺害された。そしてなぜか手の指の第2関節以上から上はすべて切り取られミキサーにかけられており、手のひらはズタズタに切り裂かれていたという。いったいなぜ犯人はそのような行動ととったのか?のちの警察の捜査でその老人が莫大な資産をもっていること、そしてケイティーキーナンという女性をストーカー行為していたことが判明する。
最初は拒否していたデイヴィットだったが、フェイスブックでケイティーキーナンを見つけ、出会ったころから事件に惹かれるようになる。ケイティが亡き妻エリザベスに似ていたこともその理由の一つかもしれない。
なぜこの男は殺されたのか、なぜケイティを付け回していたのか?やがて警察の捜査により、プリムローズレーンの男の自宅に、エリザベスの指紋があることが発見される。一転して容疑者となったデイヴィットは果たして事件の真相をあきらかにし、自身の無実を証明できるのか?謎が謎を呼び、いままでに見たことがないような展開を見せるこの小説は、今後のエンターテイメント史において、語り継がれることになるだろう。

デイヴィットが書いた「連続殺人者の弟子」の取材、こちらは冤罪をあばくものなのですが、こちらの話も入ってくるので読んでいてこんがらがります。そして、わざとだと思うのですが、突如しらない人が出てきて、あれ?なにか見逃したかな?と思ってたら、後で説明してくるので、もうなにがなにやら?でも、間違いなく面白いので、最近の読みやすいミステリーに飽きたという人にはおすすめです。

と、ものすごい物語の割には、あまり評判になっていないようで、どちらかというと「その女アレックス」のほうが評判がいいみたいなんですよね。なので、こんどはこれを読んでやろうかとな。

暗闇にひと突き (ローレンス・ブロック著)

バーバラはあの子をしっている誰かに殺されたんです。葬式に来た誰かに、あの子の死を悼むふりをしていた誰かに。冗談じゃない、私には耐えられない!

チャールズ・ロンドン(バーバラの父親)
Voice Net (星新一著)

People will be here. They will exist, but they will rule over nothing.

Saito

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