われらが背きし者

わたしたちは学者じゃない。行動するんです。

ルーク
2014.08.31(日)ジョン・ル・カレ
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これぞル・カレ。突き詰めれば、マネーロンダラーの家族を亡命させるだけの物語ですが、その人物造形、ストーリー展開の緻密さときたら、、、細かすぎる描写と、遅すぎる展開で、もう途中で読むのがいやになるくらいです(いや、それこそが醍醐味なんですが)。しかしながら、なんとか読み終えようかというその時、突如としてエンタメ化するわけですから、もう心をもてあそばれるだけですわ。

学問の世界から去るという決意をした元オックスフォード大学のチューター、ペリーメイクピースと、その恋人であり、将来を嘱望される弁護士、ゲイル・パーキンスは、常夏の島でのテニス三昧という、生涯一度の贅沢な旅をしていた。
そこで、コーディネーターに紹介され、テニスの試合をすることになったロシア人の富豪ディマ。その男こそが、世界で有数のマネーロンダラーだったのだが、そのことを知るのは、その十日後にとある地下室で二人の英国諜報部員とともにダイニングテーブルを囲んだそのときだった。
期せずして諜報活動に参加することになった二人はとある作戦に参加することになる。それはディマを亡命させる作戦だったが、はたしてそれはどんな作戦なのか?そして亡命は成功するのか?その裏にいる巨悪を追いつめるため、英国諜報部の上層部も巻き込んだ、壮大なゲームがはじまる。

ル・カレ作品には諜報活動の予算をどうするみたいな話が結構でてくるのですが、これが実に現実的な感じがしてリアルに感じます。特に、予算取りに奔走する上司ヘクターと、その結果を待ちつつ実直に仕事をすすめるルークという、二人の諜報部員の関係が、普通のサラリーマンぽくって結構しみじみきます。

今回はとくに狭い範囲での話が延々つづくので、途中嫌になりますが、最後の最後はほんとうにぐっと引き込まれるので、我慢してよんでください(ボクは正直読むの早い方だと思いますが、それでも3か月くらいかかりましたから)。

ナニワ・モンスター (海堂尊著)

結局のところ、海堂作品は全部読むしかないのだ。

津田大介
国道沿いのファミレス (畑野智美著)

ユキ。元気だったか?

父親

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